9月1日は防災の日

押しかけ評論 Vol.12

1.<9月1日は防災の日
 「備えよ、常に」。この時期になると結構見かける言葉ですが、これはもともとボーイスカウトのモットーで、原文は"Be Prepared"。いつも思いますがこの日本語訳はかなりのものです。
 この言葉は社会生活全般に適用できるすばらしいものだと思います。いつ、何が起きても冷静に対応できるよう、平時に準備できることはしておくことが大切です。(と、ボーイスカウトのときに習いました。)
 世界的なテロの拡大の結果、天災に加えて人災の発生確率も高くなってしまいましたが、日本に住んでいる身としては、地震が最も身近な災害といえるでしょう。
 地震への備えは何かされていますか?大掛かりに何かする必要はないと思いますが、せめて非常持ち出し用の袋を「整備」されてはいかがでしょうか? 家の中を探せば使ってないリュックサック、ナップサックが一つくらいあるはずです。そこにビスケット、チョコレート、水、懐中電灯、マッチ/ライター、古新聞くらいを入れておくだけです。ちなみに(1)ジップロックに小分けして入れておくと、水濡れを防ぐことができます、(2)必ず「水」を;お茶も含めてソフトドリンクでは傷口の洗浄に使えません!


2.<電力危機終息宣言>
 東京電力の社長が夏の電力危機終息宣言といえる会見をしたようです。今後は新聞広告やテレビCMで「節電協力に対するお礼」を行うそうですが、これには少々、違和感を感じます。
 確かに今回心配された関東の電力危機の原因は、原子力発電所に対する東京電力の認識の甘さに端を発したものです。かといって恐らく「節電ありがとうございました。もう節電しなくてもいいです」という印象を与えるであろう(と勝手に推測している)CMはどうかと思います。
 すべての電力が太陽光や風力で供給できるようになるまでは、節電・省エネルギーの掛け声は「かけて当然」であり、かつ節電に努めて当然ではないでしょうか。
 電力需要が右肩上がりで伸びていくことが、地球環境のみならず経済力の維持・向上に対しても、必ずしも良いことではない、と考えます。