不動産決済機構の設立を

押しかけ評論 Vol.18 <不動産決済機構の設立を>

 私事で恐縮ですが、先日、マンションを買い換えて転居いたしました。

 中古不動産の売買の決済が、現金または持参人払いの銀行振出小切手というのはなんとかならないものでしょうか。数千万円の現金を目の前に積んで契約を完了するという業界の常識は、世間の非常識だと思いますがいかがでしょうか。

 今回、UFJ銀行系列の住宅販売会社に仲介をしていただきましたが、少なくとも都市銀行系の不動産販売・住宅販売会社が共同で「決済機構」を設立し、『エスクロー口座』とすることはできないものでしょうか。各店舗にオンライン端末機を配置し、決済資金の入金確認、出金指示ができるようになれば、当事者の精神的負担はかなり軽減されるはずです。
 銀行振出小切手の発行手数料は840円(BoTMの場合)なので、これとエスクロー口座の利用手数料は競争できないと思いますが、安全性+安心感という点から、利用者はかなりいると思います。

 宅建の免許を持った業者が一次承認をし、司法書士が二次承認をするといった方法で売買要件の成立、エスクロー口座からの出金をすることはできないものでしょうか?