一冊、または一巻

 ご存知の通り、雑誌・書籍などを数えるときの単位です。
 
 太古の時代、紙が貴重品の時代には木簡を使ってしましたが、これを集めておく必要がある場合には、皮の紐で綴じていたそうです。
 皮の紐で数珠繋ぎになった木簡を表現するのに、「冊」(短冊を紐で横につなげた状態)という漢字を、またこれを運ぶために巻いた状態を「巻」(縄梯子を巻いたイメージ)という漢字を使用したそうです。
 「巻」は、冊より大量の木簡がある状態、つまり内容(コンテンツ)が大量で、少々木簡を寄せるくらいでは間に合わない場合に使われます。
 
 電子書籍の登場により、いよいよ有形物ではない本が登場していますが、さて何と数えましょうか?