京都議定書 発効

 1997年12月に京都で採択された京都議定書;Kyoto Protocolが発効しました。議定書という名称ですが、気候変動に関する国際連合枠組条約という国際条約で、簡単に言えば『地球温暖化防止のための国際条約』です。
 今日の日経新聞夕刊の1面に見出しはあるものの、その取扱いの小ささにはがっかりしました。

 温室効果のあるガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、特定のフロン)を1990年の排出量の水準から、2008年〜2012年の間に、6%(日本の場合)排出量削減することが謳われています。EUは8%の削減目標ですが、EU加盟国内では、ルクセンブルグ:-28%からポルトガル:+27%とかなりの開きがあります。

 いわゆる先進国の場合は5〜8%の削減目標となっていますが、1997年当時に発表された「気候変動に関する政府間パネル」の報告では『二酸化炭素濃度を現在のレベルで安定化するためには、その排出をただちに50〜70%削減し、さらに削減を強化していく必要がある』とされています。経済活動の半分を停めろと言っているのに等しく、経済的にかなりの難題です。

 まずは一人一人が「もったいない」という気持ちを持って行動してはいかがでしょうか。